児童書でAIは使えるのか使えないのか。

ChatGPTに夢中になってたら、あっという間に一週間経ってた……って感じです。
次々と新しい情報が出て、それを追っているだけで、時間がどんどん過ぎていきます。
別に「何をやる」ってわけでもないんですけど。
なんとなく流されて、Pythonをインストールして、ChatGPTにおみくじのコードを作ってもらったりしました。

「おまえ、ヒマそうだな」って誰か言うて。

「AIに小説を書かせる」というのも、
【ただ「あらすじを書いて」と投げて、大喜利的に楽しむ】
ところから
【プロンプトデザインにこだわって、いい感じの結果がでるように工夫する】
まで、さまざまな方法を試している人がネット上にいて、見ているだけで飽きません。

実際、AIで児童書（物語）が書けるのか、というと、どうなんでしょうねぇ。
ゲームや動画のシナリオを作る、など最終形態が文字以外であれば、プロンプトの工夫を繰り返す価値はあるかもしれないけれど、最終形態が文字（小説）なのであれば、その文字を書いた方が早くね？
とは思いました。現在書いている人であれば。
商業出版する場合は著作権の問題もありますしね（今のところ、AIの作ったものは自分のものにならないらしい）。

将来、プログラミングを小学校で学んでいる世代が大きくなったときなんかには、「普通の文章より小説作成プロンプトの方が得意」という人が出てきて活躍できる世界になっているかもしれません。

著作権の部分「AIで出力したと言わずに、こっそり自分で書いたことにする」としても、今のところ、いいお話をAIで生成するには、普通にいいお話を書くのと同じくらいの熱意と時間がかかりそうですし、テンプレが活躍しそうな商業系の仕事(物語以外）にしても、ChatGPTは引用元が表示されず、出来上がったものがどこから拾ってきたものか分からないので注意が必要です。盗作になっちゃう可能性を捨てきれない！

Bingなど出典が明記される検索系のAIは創作は苦手そうですし。勝手に話題を切ったりさ。
先は長そうです。
また、このChatGPTの出典不明なところが「AIに丸投げした結果のあらすじがあまり面白くない」理由なのかな、と思ったりもしました。

ミステリーで「犯人は全員です」と言われれば、「ああ、あれか……」となりますやん？
面白くすると既存の作品を連想しやすくなり、そういうとんがった部分をけずって「どこかに落ちてるけど、どこのどれってはっきりわからない」ようにすると、「可もなく不可もない」結果になってしまうんでしょうね。

私がこの数日で「将来的に使えるも! 」と思ったのはキャラのイメージ確立でした。動画系の人たちが個性的なキャラを作って会話させているのを見て、そういう口調に特徴のあるキャラの会話にいいかも! とチャレンジしてみました。

ChatGPT-3.5で大阪弁の男の子と広島弁の女の子で会話をしてもらったんですけど、大阪弁がまあまあいい感じでした。（ネイティブからすると、いろいろ言いたいことはありますが）広島弁のダメっぷりに比べると合格点ですよね。今後に期待です。(実はこれが正しい広島弁ってことある??)　

私は残念ながら大阪弁ネイティブなのでこれは使いませんが、他地域の作家さんが大阪弁キャラを出したいとき便利なんじゃないでしょうか。気分を上げるには十分でしょう。
さあ、あなたの作品にも服部平次を!

いろんな方言が使えるようになれば楽しそう。

著作権がクリアしたら、量産型の創作に使うのは良いかも。
幼稚園の卒園とかで、名前と特徴を元にひとりずつに個別の「自分を主人公にしたお話」をプレゼントする、というようなやつです。名前だけならもうあると思うんですけど、そのほかいくつかの変数を駆使してさらに本人ぽくした主人公を作れる！
でも大規模言語モデルでやる必要はないですね、小規模クローズドで間に合いそう。

（余談）
こんだけ書いて、私はどこかに課金しているのか？　というと、現時点ではどこにも課金していません。
NotionAIを考えたのですが、「Notion大好きだけど、別にエディタとして使ってるわけじゃないしな。すべて秀丸にコピペするなら、NotionAIでなくてもいいか」と思い、
ChatGPT-4もその気になりかけたのですが、一日一回ChatGPT-4が使えるところで浅井茶々について聞いたら「織田信長の正室」って出てきて「一銭でも払ってやるもんか！」となり（西欧の偉人はまあまあいい感じなんですけど、日本は壊滅的ですね）、
そんなときにMicrosoftのニュースが出たので、その料金が出るのを待とう……、というところです。

文体の書きかえもができるなら工夫しだいでグレードの変更が簡単になるかも、とかいろやってみたいことはあるのですが、さすがに仕事しろ、ですよねですです。
「こんなん試して面白かったよ」という方がいらっしゃれば、教えてください。