5組の伝記物語です。
・エリザベス・ブラックウェルとフローレンス・ナイチンゲール
・マリー・キュリーと長女イレーヌ、二女エーヴ
・おねとまつ
・ルイザ・メイ・オルコット4姉妹
・ジョイ・アダムソンと、ライオンの子どエルザ
友人、親子、姉妹、動物、それぞれの絆を書きました。
実はキュリー親子は最初は選外だったのですが、最初に採用された一組がどう調べても「どうやら仲が悪い」ようで、うまくまとめようとすると美談フィクションになりそうだったので、メンバーチェンジとなりました。
するとまあ、時代が現代に近いせいもあってか、マリー親子は詳しい資料がたくさんあって、伝記のモデルとしては興味深い事この上ない!でした。
ルイザ・メイ・オルコット、ジョイ・アダムソンも自身や家族の残した日記や手記がたくさんあり、面白いエピソードが選びきれない状態で、なくなく削った次第です。
あっちの図書館にあの本、こっちの図書館にこの本、と読みたい資料がバラバラだったので、今週は大阪、来週は神戸、と行ったり来たりして内容を固めて行くのですが、これが楽しい作業でした。
図書館で本に埋もれている時が一番幸せかもしれない。
あまり(というかほとんど)伝わらないと思うんですけど、参考資料の選書は結構いいんじゃないかと思うんですよね。「ええのん見つけてますでー」、どれも素晴らしい本ばかりです。
どれも魅力的で甲乙つけがたいのですが、それでも1冊選ぶなら、
『ルイーザ・メイ・オールコットの日記: もうひとつの若草物語』。
物語制作にかける情熱が半端ない。恐ろしいくらい、というか憑りつかれてるような感じで、毎ページ、作家としての自分の甘さを思い知らされるようでした。
神がかってるとはこういうことを言うのかも。
5組の女性たちの素晴らしさを世に広めるお手伝いを、少しでもできたなら大変光栄に思います。
小学生中学年から読めるかな。
ぜひぜひ本屋さんで見かけたらお手にとってやってくださいませ。
