後味の悪かった小説ベスト3更新

のんびり日記

これまで、私の「読んで後味の悪かった小説ベスト3」は
1.『砂漠の悪魔』 近藤 史恵
2.『ボトルネック』 米澤穂信
3.『理由』 宮部みゆき
でした。

中でも1位の『砂漠の悪魔』は嫌なんだけど、ユーラシア大陸のの広大さが強烈に魅力的で、頭から離れないんです。
怖くて嫌いやけど好き、みたいな感じです。
本編とは関係ないのですが「シルクロードってこんな厳しいところを通ってるのか……」と、いにしえに思いをはせたりしました。
3冊の中では一番知名度が低いと思うので、ぜひ読んでいただきたい。この作者さん、タルトタタンとか軽いミステリーが有名ですけど、ほんと怖い時怖いんですよねぇ。
厳密に言うと、衝撃的な小説であって、読後の後味が悪い、というわけではないかもしれない。良くはないけど。でも『ボトルネック』に比べたらねぇ、納得のラストだよ。でも……もごもごもご。
この語尾のにごり具合のわけは読めば分かる!

『理由』の理由は言うまい。思い出すのも怖いわ。

そして、十数年ぶり(?)にベスト3更新です。
2位に今週読んだ『方舟』夕木春央がランクイン!

私この本、一度図書館で借りてたんですよね。でもあまりに恐ろしくて前半も前半、ってところでやめてしまっていました。

今回、いつも貸し借りしている本仲間から渡されたのですが、そのことをすっかり忘れてて、読み始めて「あれ、この冒頭知ってる! なんでやろ? でも後半は読んだことないなあ」としばらく考えて、自分が一度リタイアしたことを思い出しました。

大学時代のサークル仲間が地下の施設に閉じ込められるんです。
閉所・暗所・行き止まり恐怖症の私には、最悪な話です。
最初に「一晩屋外で過ごすのもなんだし……」って感じで地下施設に入るのですが、
「いや、絶対屋外のほうが安全やろ!」と突っ込まずにはおられません。
案の定、地震で出口がふさがるんです。
そして殺人事件!

最悪やーです。

ずっと地下生活が続くんですよ。もう息苦しいったらありゃしない!
しかも衝撃のラスト!あまりにも衝撃すぎてエピローグだけ3回読んでしまいました。

地下施設が苦手な方は、めちゃめちゃ楽しめると思いますよ。ぜひどうぞ!

アイキャッチの写真は、花隈の駅前のベトナム料理屋さんのブンチャー。
私が通るときはいつも閉まっているお店が「今日は開いてる!」、超うきうきで入ったら、ブンチャーめちゃめちゃ美味しかったです。

着物のお稽古。秋から冬は振袖です!
久しぶりでしたが、さすがにもう手順で戸惑うことはありませんな。
綺麗にできていなくて注意されるのは減りませんが……。てへ。

そうそう!
遅ればせながら、映画「国宝」見ました。
めっちゃ良かった!
人気があるのも納得です。
これは映画館で見るのが良いですね。

お仕事は修正修正修正。
新しいお話にも手をつけよう、というところです。